マーケティングに携わっている人なら、ペルソナという言葉は聞いたことがあるでしょう。
ここでは、ペルソナの概要と、明確なペルソナ設計が、マーケティングに必要な理由についてご紹介します。
ペルソナとは?
ペルソナとは、商品やサービス、それを表現しているサイトやブランドも含めたものを使用するユーザーの具体的な人物像のことです。
具体的ではあるものの、基本的には架空の存在になります。
ペルソナとターゲットの違い
ペルソナは、一般的にいわれるターゲットより狭義になります。ターゲットは比較的幅広く定義しますが、ペルソナは「その人物そのもの」。ターゲットの中に含まれていて、一番代表的なユーザーを一人選び、その人の属性ということになります。
つまり、ペルソナとターゲットは重なるが、定義としては全く別物、ということになります。
ペルソナ設定の目的(理由)と方法
では、ペルソナはなぜ設定する必要があるのか?ですが、そのメリットを3つご紹介します。
① 社員やメンバー共通の人物像になる
商品やサービスを誰に提供していくのか、それはその事業を進めるにあたって、非常に重要な要素になります。
各種意思決定や施策の進め方にも影響してきます。その際、社員やメンバーが、全く違うユーザーをイメージしていたとしたら、業務自体うまく回らなくなります。
ペルソナで設定した人物に商品やサービスを提供するんだ!という共通の人物像が必要になります。
② マーケティング施策が打ち出しやすくなる
マーケティングにおいては、商品やサービスを知ってもらうことが重要になります。
その際、ペルソナとなる人物像が明確になっていると、どんな書籍を読むのか、どんなサイトを見るのか、どんな場所に出かけるのか、など、かなり行動も具体的に想定することができますので、広告戦略や商品やオファー内容の決定も、スムーズに進めることができます。
③ プロジェクトの仮説になる
マーケティングは、PDCAが重要だということは、別の記事で説明しました。
商品やサービスを展開していく時、実際の利用者が、ペルソナとずれてくることがあります。
そのような事態に陥っても、仮説となるペルソナが明確になっていれば、すぐに検証し、改善することが可能になるでしょう。改善施策の意思決定もスムーズになります。
ペルソナで設定する項目
ペルソナは、想像以上に多くの項目を設定します。
「え!そんなに設定する必要ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、反対にこれが設定できないと、ユーザーをしっかりと把握できていないと言い換えることもできます。
ペルソナ設定項目(例)
名前・年齢・職業・役職・年収・保有資格
家族構成・休日の過ごし方・価値観
趣味・特技・好きなもの・嫌いなもの・悩み
よく見る雑誌、サイト、テレビ など
一覧表にするなどして、頑張って設定しましょう。
まとめ
ここでは、ペルソナとは何か、設定する目的と方法についてお伝えしてきました。
キャラクターとして設定する企業も多いです。
自社の商品やサービスを利用してくれるキャラクターを、楽しみながら社員やメンバーで作っていくのも良いと思います。