マーケティングに限らず、PDCAという言葉はよく聞くし、書籍もたくさん出版されています。
ただ、マーケティングという分野においては、特にPDCAと密接でしかも収益に大きく影響を与える関係があります。
ここでは、PDCAとはどいういうものなのか?なぜマーケテイングとの関係が深いのか、収益に影響を与えるのか?についてご紹介します。
PDCAとは?
PDCAとは、PLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(検証)→ACTION(改善)を繰り返すことで、業務改善(質の向上)するという概念になります。
頭文字をとって、P・D・C・A(ピーディーシーエー)といいます。
これは概念になるので、PDCAの規模が大きいものや小さいものもあるでしょう。
規模を小さくすることで、PDCAで数値化できる計画や実行結果などが、具体化されていきますので、より精度の高いPDCAのサイクルを回すことが可能になります。
PDCAの例:LP(ランディングページ)を制作し、成約を獲得する
① PLAN:成約率を設定(仮に2%)する
② DO:実際に見込み客をLPに誘導(仮に100アクセス)する
③ CHECK:成約が1件にとどまり、成約率は1%であった。
→(仮説)PLAN通り獲得できれば2件獲得できるはずであった
④ ACTION:その差を分析し、改善施策を立て、次のPLANへと繋げる
トライ&エラーの連続で精度を上げよう!
ビジネスをやっていれば、計画通りいかないことは多いですよね。
ただ、重要なのは、そこにPLANがあったのかどうか、ということ。
PLANがないと、DOから開始することになります。どんなゴールを目指してその施策を実行するのか、わからない状況で実行していくことになります。
そうすると、実行して結果が出ても、それが良かったのか悪かったのか、曖昧になり、業務の改善につなげることができなくなります。
これがPDCAサイクルが回っていない状態です。
原因として圧倒的に多いのが、「どうせ計画通りに行かないから、そんなに綿密に計画を立てなくてもいいんじゃないの?」と判断してPLANが曖昧になるパターンです。
ここは、綿密に計画を立てるというより、「施策の仮説が立てられているかどうか」で判断するべきです。先ほどの例でいうとここになります。
PDCAの例:LP(ランディングページ)を制作し、成約を獲得する
① PLAN:成約率を設定(仮に2%)する
→2%と設定する根拠を仮説で構わないので明確にすること
これが明確な状態で、DOに入っていければ、その後のPDCAサイクルを回し、業務改善を図っていくことが可能になります。
是非、DO→DO→DO→DOにならないように、最初のPLANを立ててみてください。
普通のPDCAではなく、高速PDCAを回そう!
そしてPDCAサイクルを回すにあたり重要なのは、サイクルを早く回すということです。
このスピードが遅いと、施策の良し悪しの判断が遅れ、施策にとどまらず、事業全体のスピードが倍々ゲームで遅くなってしまいます。
先ほどの例でいうと、下記の部分になります。
PDCAの例:LP(ランディングページ)を制作し、成約を獲得する
② DO:実際に見込み客をLPに誘導(仮に100アクセス)する
→SEOで検索エンジン経由で100アクセスを獲得すると時間がかかりすぎるので、広告を出稿し、100アクセスを集める期間を短縮する
PDCAひとつひとつの工程をいかに短くし、サイクルを継続的に回していくかが、目に見える業務改善をしていくためのポイントになります。
PLANを立てる際には、KPIを設定することが多いです。こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
マーケティングとは、顧客を創造していくことにあります。
顧客には、新規顧客獲得もあれば、既存顧客の継続もあるでしょう。
施策が顧客にダイレクトに響くのが、マーケティング戦略・戦術になります。
この部門のPDCAが疎かになると、売り上げに直結してくるのは、当たり前のことだとご理解いただけますね。
ぜひ、PDCAの概念については、組織であればメンバー全員に理解してもらい、高速で精度の高いPDCAサイクルを回していくようにしてみてください。
必ず業務改善、売り上げ改善に寄与してくれるはずです!